ヴィーガン的な話題を全く書いていないのですが、ココナッツ(ココナツ)は割とヴィーガンの人にとっては大切な食材だったりします。
ぼくはエスニック料理に使ったり、ココナッツオイルをパンに塗って食べるのが好きです。
しかし世界(の一部)ではタイのココナッツの収穫方法は『猿の虐待だ!』と不買運動が起きているそうで。
2020年のニュースで今更なんですけどこの話題に触れてみたいと思います。
ココナッツの収穫方法は猿の虐待
タイでは猿を使ってココナッツを収穫させていると米動物愛護団体「PETA(動物の倫理的扱いを求める会)」が批判しました。
それによって、イギリスやアメリカの大手スーパーなどが取り扱いを中止する事態になって、タイでは『そんなことをしているのは一部だ』とか、『猿を使っての収穫は100年以上の文化だ』とか反論しているわけです。
ぼくもこの映像を夕方のTBSのニュースで取り上げていて、たまたま観てたんですね。
確かに猿に首輪をつけて、椰子の実に登らせて器用にココナツを落としている姿がありました。
可愛そうと思うよりも先に、器用だなあと思ってしまいました。すいません。
でもその次に流れてきた、猿の躾方法や、飼い方が胸糞悪くなりました。
このyoutubeのコメント欄には安定の『虐待じゃない』との意見が多く見受けられます。
でもタイ以上にココナッツの生産量が多いフィリピンでは人間が収穫してるんですよ。
要はココナッツは人間が収穫できるものなのです。
タイの人は猿に対して家族同然だと言っていたけど、実際には休ませるにも移動もできないような短い紐で繋がれていたり、檻だってもう身体を動かせないような狭いとこに入れられていました。
それはまさに奴隷。
これを観たら虐待と思ってもしょうがない。
猿にとっては別にココナッツを収穫して得られるメリットなんて確実に少ないはずです。
あれなら野生で暮らした方が好きな生き方ができるんじゃないかと思います。
でもこういうことって、言ったらきりがないのかもしれません
日本でも鵜飼ってありますけど、あれだって強制労働だと思うし、動物園、水族館、サーカスなんかの動物を使うショーだって虐待と言えるのかもしれません。
もちろん動物園の狭い檻に入れられた動物がぐるぐる同じところを回っていて、もうあんな精神を患ってしまっている動物を何も考えずに可愛いとか言ってるのもどうかと思いますけど。
あれだって虐待でしょ。
お金を払って虐待を支援しているのです。
動物だってそれ(強制労働)によってご飯を食べられてるんだから動物も喜んでいると言う人がいるけど、どうしてそんなことがわかるのか?
人間だって他人の気持ちなんてわかるようでわかっていないのに、なぜ動物の気持ちを代弁できるのでしょうか?
志村動物園に出ていた(今も出てるの?)動物の気持ちがわかるおばちゃんと一緒ぐらいに胡散臭さを感じてしまいます。
こういうことを虐待だと言うと、文化や伝統で片付けようとする人がいるけど、文化や伝統だって時代時代で変化が必要なんじゃないかと思うわけです。
日本は鈍感でありたい
このニュースでイギリスやアメリカが不買運動を起こしているということですが、こういうことが素早くできる国って素敵だなと思うわけです。
今回のニュースも絶対に虐待しているのかはわかりません。
でもタイの食品大手は虐待は否定しているけど、今後猿を使わないと誓約書を交わしたとこだけと取引をするって言っているから、まあやっているんでしょうね。
ちなみにそんな虐待されている猿が収穫したココナッツを使っているのはチャオコーのココナッツミルクです。
わりとどこでも売っているので、日本ではかなり手に入れやすいココナッツミルクです。
ちなみにぼくは埼玉出身ですけど、埼玉のスーパーと言えばヤオコーです。
ベルクもマミーマートも埼玉が本社だけど、埼玉のスーパーと言えばヤオコーです。(異論は認めます)
で、ヤオコーにはこのチャオコーのココナツミルクが置いてあるんですよね。
というよりも、日本で取引をやめたとこなんてあるのでしょうか?
ネットで調べると販売しているところがわんさか出てきます。
置いてないとこは、日本のスーパーで言うとコストコぐらいかな。
おわりに
確かに見切り発車は問題かもしれません。
実際には猿を使ってない農園もあるわけで。
でもタイ政府の対応からして、一部であってもこれはやってるでしょと穿った見方をしてしまうのも事実。
コストコが言うように、虐待されていないことがわかれば仕入れていくっていうスタンスでいいのでは?
日本てこういうの本当に遅れてるよなあとつくづく思う次第です。