遭難をしに山に行くわけではないですが、山での遭難は死にも直結します。
遭難しないためには、遭難した人たちの経験を生かさなければなりません。
遭難は本人だけではなく、家族、職場、友達、救助隊と様々な人達に迷惑をかけます。
民間の救助隊だったら高額の出費になります。
保険に入ってるからいいんだという気持ちではなく、遭難しないためにはどうすれば良いかを考えてみるのも面白いと思います。
登山技術も大切ですが、遭難しない技術、遭難したときの準備もとても大切です。
ドキュメントシリーズ ヤマケイ文庫
ヤマケイ文庫のドキュメントシリーズは非常に興味深く読めます。
このシリーズに登場してくる方たちは助かった方もいれば、亡くなった方もいるわけですが、事故にあった関係者が今後登山者に事故を起こさせないためにという気持ちでインタビューに答えているのを読むと感慨深いものを感じます。
ドキュメント 道迷い遭難
道迷い遭難を防ぐ方法は、道に迷ったら来た道を戻るという単純なことです。
でもそれがわかっていても、実際には焦ったり、大丈夫と思って間違った道を進んでしまう。
ドキュメント 気象遭難
どうでも良い話しなのですが、ぼくが一番と言っていいほど怖いのが雷です。
地上でも怖いと思っている落雷が、もしも登山中に起きたらと思うと逃げ場のない絶望しか感じないわけです。
山では当日の天候を知ることが絶対条件です。
ドキュメント 生還
この道で大丈夫だろうと思い下っていき、結局戻ることも下ることもできなくなってしまう。この道はおかしいと思ったらすぐに引き返すことができるかはとても重要なことで、経験(プライド)が邪魔をするような登山はするべきではないと思います。
余談ですが、『はじめに』に書かれている、20代の女性二人は10日間ほど遭難して救助されるのですが、翌年に遭難した場所に訪れて帰ってくることはなかったそうです。
山を舐めてると言ってしまえばそれまでですが、救えた命だったのではないでしょうか。
ドキュメント 滑落遭難
常に緊張して歩いていれば、つまづくことも減って滑落するリスクは減ります。でもそんなことは実際には不可能なわけで。
どうするか?といえば、メリハリをつけて歩くことがリスク軽減につながるわけです。
ドキュメント単独行遭難
単独行の遭難で一番怖いのが連絡が取れなくなってしまうこと。
山では携帯が通じなくなる場所はいくらでもあるので、どうしようもない場合もあります。
そしてどんなに低山であっても、身近な人にどこの山にどのルートで登るかを伝えとくべきだと思います。
もちろん登山届がある場所ではしっかりと届けを出すということです。
まとめ
登山を趣味としている人は、まさか自分が遭難なんてするはずがないと思っているはずです。
そして万が一遭難してもなんとかなると考えている人もいるでしょう。
ぼくもそうだったりするわけですが、交通事故を起こして自分にも起きることだと実感しました。
ほんの少しの気の緩み、それが遭難への第一歩なんだと気づかせてくれます。