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山の装備は自分のためではなく他人のために

今度行く山に、『どこまでの装備が必要なんだろう』って思うことありませんか?

ウルトラライトなどの軽量化をして登山に行くことも流行っていますが、できるだけ軽量化して山に行くことは体力面から考えれば納得できます。

『こんな軽くして山に行く俺ってかっこよくね?』

低山なら最低限〇〇があれば大丈夫、高山なら□□まで持っていかないとダメと言われたり。
でも遭難した場合は、その荷物では足りなかったんだとあとから怒られたり。
まあ、きりがないですね。

この本を読んで、立場が変わると『あ、そうだよな』と思うことがありました。

ぼくは冬山登山はあまりしないのですが、八甲田山での雪崩事故の章があります。

雪山三種の神器

その前に、雪山三種の神器なるものがあるのはご存知ですか?

雪崩に関していえば、ショベルとプローブ(長い棒を地面に突いて探すやつ)は埋没者を探すときに使います。
ビーコンは送受信する機器なので、雪崩の埋没者も救助者も使います。

雪山三種の神器は、人の命を助ける、自分の命が助かる場合に必要となるアイテムなわけです。

生きたいなら無駄な装備は必要

話は戻り、10年ほど前に八甲田山のスキーツアー(バックカントリーツアー)で雪崩が起き、十数人が埋没したのですが、ビーコンを持っている人はガイドを含め誰もいなかった。
ちなみに上級者コースの人たちです。

ビーコンを持つってことは、埋没者の命が助かる確率を上げるというのももちろんあるのですが、それ以上に救助者を不要なリスクにさらさないということがあるわけです。
一度雪崩が終わったからもう雪崩れないというわけではありません。

もしビーコンがあれば、救助が早くなり身体へのリスクは減るとともに、救助者が二次被害にあう確率も減ります。

今はわかりませんが、当時の八甲田山ではビーコンを持っている方が少なかったようです。

ビーコンは基本的に冬山でしょうが、救助者のリスクを減らすという観点からは絶対に必要だと思いました。

ちなみにこの事故で救助された人は、『俺はビーコン持たない主義』なんて言っていたようです。

『俺、ビーコンなんて持たないよ。だって事故にあわないから』

ぼくはですけど、自分が遭難にあったらと考えて荷物選びをしていますが、救助者の観点からだったら、足りないものや不必要なものもでてくる場合もあるでしょう。

もちろん冬山と夏山では考え方も違うので、持ち物も必然的に変わるかもしれませんが。

あとがき

よく山を舐めるなって人がいるけど、結局上級者だろうが初心者だろうが、どこか抜けてしまうことだってあるわけで、人を責めるのは簡単なのですが、だからこそ用心に越したことはないのだと思います。

ただ登山には持っていけるものには限界があります。
ホームセンターごと山に行くわけではないので、助かる助ける何かは永久に足りない可能性だってあります。

持っていったものを使わなければ、今度は必要がないかもと思うけど、いつか必要になる時があるかもという気持ちで持つしかないですね。

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