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『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』登山ツアーの魅力

トムラウシ山遭難事故は、2009年7月に北海道のトムラウシ山でガイド3人(1人死亡)、ツアー客15人(7人死亡)が遭難するという夏山登山での惨劇です。

登山での低体温症は死に直結ですが、7月の夏に起きたということは悲劇以外の何物でもありませんし、山では何が起こるかわからないということをまざまざと見せつけてくれます。
そして一つの判断ミスが死に至ることもあるということです。

ここでぼくが書いてもしょうがないのですが、この事故は登山ツアーの恐ろしさを考えさせてくれました。

そして事故が起きたときに生き残れるかどうかは、体力、装備、気力があるかないかだと思います。

登山ツアーは便利そう

ぼくは利用したことがないのですが、登山ツアーで検索するといくつか会社が出てきますが、それだけ人気があるということでしょう。

トムラウシ山遭難のときよりも、今はツアー会社の設定するレベルや年齢制限が細かくなっていそうです。

でもレベルに関して言えば、言わなきゃわからないし、少し体調が悪くても、キャンセル料が発生するならもったいないから参加するという人もいるはずです。
もちろん、そういう人は同行者に迷惑をかける可能性がありますよね。

でもツアー登山は便利そうなんですよね。

  • 個人で行くよりも安く行ける
  • 同行者が大勢いるから安心
  • 行程を考えてくれるから楽

安く遠方の山に行くことができるのは最大のメリットだと思います。

山に行くと意外と交通費がかかることがわかります。

特に100名山巡りなどを考えた場合は個人で行くよりもツアーで行ったほうが金額は安くなります。

  • 自分で調べることを怠る
  • 装備を怠る

これが一番だと思うのですが、ツアー登山は自分で考えることをやめてしまうんですよね。ガイドについていけばいいやという気持ちになる。

自分で考える

山で危険なことのひとつに、『他者に委ねてしまう』ことがあります。

ツアーの企画者やガイドがすべてやってくれる。
ツアー客はついていくだけ。
何かあっても周りが助けてくれる。

でも登山は本来緊張感を持って望むものです。

それに当日集まった者ではそれぞれのことをよく知りません。
当然、ガイドだって客のこと(特に力量)を全てわかるわけがありません。

いざ歩いてみると、体力の差が出てくる。
そうなると、ガイドは非力な人に合わせなくてはいけなくなります。

トムラウシ山遭難事故もこのような感じで始まっていきます。

登山の目標は人それぞれですが、安易にツアーで目的を叶えることが本当に良いのかは疑問です。

ただ、このようなことはツアーだけではなく、友達と登山に行く際にも出てきてしまうことです。

必要なことは、全員が計画書をしっかりと作り(少なくとも熟読し)、もし個人が作れなかったとしても必ず情報はしっかりと共有すべきでしょう。

ただ、ツアー登山と仲間や山岳会で行く登山には決定的に違うことがあります。

ツアー登山は賠償責任が出てくるということ。
何かあった時には、ツアーが会社の責任が問われる場合があるということです。
例えば、道に迷って事故死したとかね。

まとめ

集団で登山に行くことが絶対に安全ではないということがわかります。

大切なことは自分の力量を見極めるということ。

そして、足りなければ参加しないということも迷惑をかけないという点では重要だと思います。

最終的に助かるか助からないかは自分次第です。

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